ファーム村田のレンコン
鳥生レンコンとは
鳥生レンコンは愛媛県今治市立花地区、鳥生地区を中心に大正時代から栽培が行われてきた地域の特産品です。
清らかな蒼社川の水と沖積の肥沃な土壌に恵まれた鳥生地区を中心に栽培され、低湿地帯の作物として80年以上の歴史を誇っております。
乳白色が美しく、太さのあるレンコンで、料理の使い勝手も抜群です。
シャッキリした歯切れと独特の粘りがあり、生でスライスして食べれば甘く、焼くとシャキシャキの食感が楽しめ、煮たり揚げたりするとホクホクと、味わいや食感の変化も楽しめます。
新鮮さを保つために土付きで出荷されるのが一般的ですが、出荷先は地元市場が9割と、ほかの地域にはなかなか出回ることがない希少なレンコンです。
鳥生レンコンの歴史
鳥生レンコンは低湿地帯で主流となる作物作りを模索した地元の高山卯三郎氏が大正時代に導入したのが始まりで、水利や土壌に恵まれた鳥生地区を中心に栽培が広まり、80年以上の歴史があります。
現在では宅地化や生産者の高齢化が進み、栽培農家は23戸、平均年齢は65歳、栽培面積は全盛期の4分の1にまで減少しています。
JA今治立花青壮年部レンコン部会では伝統ある鳥生レンコンを受け継ぐために、現代の消費者のニーズに応えて減農薬や低肥料のエコ栽培をスタートいたしました。
食育と将来の生産の担い手作りを目指して、地元の小学生にレンコン栽培を体験してもらう取り組みも継続して行っております。
地域の企業や飲食店とコラボしたレンコン焼酎作りやアイデアあふれるレンコンスイーツ作りなど、地域を挙げて鳥生レンコンを盛り上げています。
レンコンの栄養について
レンコンの主成分は主にでんぷんなので腹持ちがよい一方、たんぱく質も豊富なので植物性たんぱくの補給にも優れています。また、食物繊維が豊富に含まれているため、少量でもお腹が膨らみ、ダイエットに役立つほか、便秘の予防や快便をサポートします。
ビタミンCの含有量が多いことでも知られており、トマトと同じくらいの豊富なビタミンCを含んでいます。ビタミンCは熱に弱く、吸収しにくい栄養素ですが、レンコンのでんぷんが熱から守り、加熱してもビタミンCを摂取しやすい点が特徴です。
そして、ビタミンB12やポリフェノールも多く、美容やアンチエイジング、疲労回復や免疫力アップなどにも働きかけます。また、鉄分の吸収を促すので、鉄分と一緒に取ることで貧血予防に役立ちます。